京都大学のすぐ東側に吉田神社があります。
観光地としてはあまり有名ではありませんが、某ガイドブックに依ればそこの「斎場所大元宮は大胆なデザインで一見の価値あり」とのこと。
さっそくスケッチしようとやって来ましたが、お目当ては拝殿の向こう。賽銭箱の前に立って覗き見るだけ。とても絵を描ける状態ではありません。
がっかりして、帰ろうとふと別の参道を見上げると、いかにも古びた階段を上った先に鳥居が建っています。
薄暗い森の中で浮かび上がる姿は神々しく、信仰心の薄い僕でさえ思わず目を見張ってしまいました。
鳥居とは神々の世界への門だそうです。
輝く光に引き寄せられて、階段を上って、そこをくぐったら・・・・その素朴な想いに本殿はいりません。
重要文化財のスケッチが出来なくても、そんな連想が、僕を十分に満足させてくれました。
0 件のコメント:
コメントを投稿