以前、京都鴨川の河原からレストラン菊水と南座が並ぶ様をスケッチしました。その対岸にこの「東華菜館」があります。
設計者はヴォーリズという人で、明治末期にアメリカからやって来て、日本に帰化した建築家です。
特に関西に数多くの作品を残しており、個人の設計者として登録された重要文化財の数はNO.1を誇るそうです。
鴨川の河原から見上げると、周りのありふれた建物と一味違うその存在感に圧倒されます。
用途は当時(大正15年)大流行していたビアホール。
外壁テラコッタの濃密な装飾とその華麗で重厚な表現は、ビールを飲みながら語る「大正ロマン」の熱気を伝えてくれているようです。