前々回、神戸ハーバーランドの歴史的な建物の話をしました。今回の「旧三菱銀行神戸支店」は同じJR神戸駅から東へ5分ほど歩いたオフィス街にあり、現在は子供服で有名なファミリアが使用しています。
設計者は以前に紹介した「神戸郵船ビル」の設計者と同じ曾禰達蔵 。アーチや柱の凝ったデザインは同じ作者であることを感じさせます。この建物が出来たのは明治33年。あの兵庫県公館が明治35年ですから、これが神戸で最も古い近代建築と言うことになります。
周りは現代的な高層建築ばかり。ビルの谷間にあって、狭いはずの空にここだけぽっかりと青空が広がります。そしてふりそそぐ直射日光が作り出す様々な装飾の陰影がこの建物が刻んだ時間をいっそう強調してくれます。109年の歴史・・・ここまで生き抜いた建物はそれだけで十分、今の時代でも「エコ」と言えるのではないでしょうか?
水彩画が好きな人のサイトです。あなたは漫然と絵を描いていませんか。旅先で描く風景画、魅力的な人物画などプロのテクニックを教えます。美緑空間は下記のサイトに移動しました。 https://miryoku-yoshine.com/
2009年5月31日日曜日
2009年5月24日日曜日
望闕楼(ぼうけつろう)
2009年5月17日日曜日
5月の神戸港
ここ数回、春の風景ばかり描いていましたが、気がつくと季節はもう初夏。
さわやかな潮風を求めて神戸港に来ました。
ここはJR神戸駅から南へ10分ほど歩いた「神戸ハーバーランド」。
最近、大規模な開発が進み遊園地やショッピングセンターが立ち並ぶ一大行楽地です。
街の喧騒は、都会である神戸には必須のもの。でも僕のお勧めは、港の先にある煉瓦倉庫やこの「神戸港信号所」などの歴史的な建造物群です。
この日はやや曇りがちとは言え、広い空と青い海をバックに古びた信号塔と現代的なポートアイランド大橋が並ぶ様はいかにも神戸らしい風景です。
そして何より、爽快な潮風・・・残念ながら絵では表現できません。あなたもぜひ5月の神戸港を訪れてみてください。
さわやかな潮風を求めて神戸港に来ました。
ここはJR神戸駅から南へ10分ほど歩いた「神戸ハーバーランド」。
最近、大規模な開発が進み遊園地やショッピングセンターが立ち並ぶ一大行楽地です。
街の喧騒は、都会である神戸には必須のもの。でも僕のお勧めは、港の先にある煉瓦倉庫やこの「神戸港信号所」などの歴史的な建造物群です。
この日はやや曇りがちとは言え、広い空と青い海をバックに古びた信号塔と現代的なポートアイランド大橋が並ぶ様はいかにも神戸らしい風景です。
そして何より、爽快な潮風・・・残念ながら絵では表現できません。あなたもぜひ5月の神戸港を訪れてみてください。
2009年5月10日日曜日
浄瑠璃寺
古建築を見るのに奈良ほど魅力的な街はありません。にもかかわらず、このブログでほとんど取り上げたことがないのは、僕が住む神戸から奈良へは交通機関のつながりが悪く、非常に行きにくいからです。
ところが今春、神戸と奈良を結ぶ直通電車が開通しました。さっそくそれを利用し、久しぶりに奈良を訪れました。奈良市内を散策した後、バスで浄瑠璃寺へ。
実はこの寺へは学生時代来たことがあります。山門前の店で食べたとろろそばがおいしかった記憶があります。
しかし、あれから30年以上経っています。
きっとすっかり変わっているだろうと思いきや、蕎麦屋も山門へのあぜ道も、静かな池もお堂も昔のまま・・・。
もちろん確かな記憶があるわけではなく、断片的なイメージが自分の中で繋がっただけなのでしょうが、午後遅い時間のオレンジ色の光が寺院全体を覆っている風景を見ていると、時間が止まっているような、不思議な感覚にとらわれてしまいます。
悠々の時を描く・・・これが奈良を描く秘訣かもしれません。
ところが今春、神戸と奈良を結ぶ直通電車が開通しました。さっそくそれを利用し、久しぶりに奈良を訪れました。奈良市内を散策した後、バスで浄瑠璃寺へ。
実はこの寺へは学生時代来たことがあります。山門前の店で食べたとろろそばがおいしかった記憶があります。
しかし、あれから30年以上経っています。
きっとすっかり変わっているだろうと思いきや、蕎麦屋も山門へのあぜ道も、静かな池もお堂も昔のまま・・・。
もちろん確かな記憶があるわけではなく、断片的なイメージが自分の中で繋がっただけなのでしょうが、午後遅い時間のオレンジ色の光が寺院全体を覆っている風景を見ていると、時間が止まっているような、不思議な感覚にとらわれてしまいます。
悠々の時を描く・・・これが奈良を描く秘訣かもしれません。
2009年5月3日日曜日
またまた桜島
しつこい!としかられそうですが、桜島の魅力はまだ描き足りません。それならばと言うわけで、今度は海辺から桜島だけを見つめました。
仙厳院では午前中の逆光のためか、その異様な形と大きさに圧倒されたのですが、午後の光の下でじっくり観察すると、この山の複雑な表情に驚かされます。
金華山と長良川に囲まれる岐阜で育った僕にとって、山と言えば、一面、緑に覆われているという固定観念があるのですが、桜島のような活火山はまったく違います。
山裾こそ林の緑をまとっていますが、山頂に行くにつれ荒々しい岩肌を露出するようになります。しかもその変わり行く様が海面から直接立ち上がって見えるのは、海を知らずに育った僕には実に新鮮です。
どんなにマスメディアが発達して、色々な風景をTVや雑誌で見たとしても、それはやはり知識でしかありません。その場所の感動は実際にそこに立ち、自分の生まれ育った故郷の原風景と重ね合わせることによって初めて意識できるのではないか・・・・そんなことを考えさせられた有意義な旅でした。
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