しつこい!としかられそうですが、桜島の魅力はまだ描き足りません。それならばと言うわけで、今度は海辺から桜島だけを見つめました。
仙厳院では午前中の逆光のためか、その異様な形と大きさに圧倒されたのですが、午後の光の下でじっくり観察すると、この山の複雑な表情に驚かされます。
金華山と長良川に囲まれる岐阜で育った僕にとって、山と言えば、一面、緑に覆われているという固定観念があるのですが、桜島のような活火山はまったく違います。
山裾こそ林の緑をまとっていますが、山頂に行くにつれ荒々しい岩肌を露出するようになります。しかもその変わり行く様が海面から直接立ち上がって見えるのは、海を知らずに育った僕には実に新鮮です。
どんなにマスメディアが発達して、色々な風景をTVや雑誌で見たとしても、それはやはり知識でしかありません。その場所の感動は実際にそこに立ち、自分の生まれ育った故郷の原風景と重ね合わせることによって初めて意識できるのではないか・・・・そんなことを考えさせられた有意義な旅でした。
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