古建築を見るのに奈良ほど魅力的な街はありません。にもかかわらず、このブログでほとんど取り上げたことがないのは、僕が住む神戸から奈良へは交通機関のつながりが悪く、非常に行きにくいからです。
ところが今春、神戸と奈良を結ぶ直通電車が開通しました。さっそくそれを利用し、久しぶりに奈良を訪れました。奈良市内を散策した後、バスで浄瑠璃寺へ。
実はこの寺へは学生時代来たことがあります。山門前の店で食べたとろろそばがおいしかった記憶があります。
しかし、あれから30年以上経っています。
きっとすっかり変わっているだろうと思いきや、蕎麦屋も山門へのあぜ道も、静かな池もお堂も昔のまま・・・。
もちろん確かな記憶があるわけではなく、断片的なイメージが自分の中で繋がっただけなのでしょうが、午後遅い時間のオレンジ色の光が寺院全体を覆っている風景を見ていると、時間が止まっているような、不思議な感覚にとらわれてしまいます。
悠々の時を描く・・・これが奈良を描く秘訣かもしれません。
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