2010年11月28日日曜日

秋色のハーモニー

スケッチを始めた人なら誰もが、秋らしい紅葉の風景を描きたいと思うはず。
ところが最近は紅葉が遅く、色つき始めた頃にはもう冬。
枝先に残った数枚の色鮮やかな葉が季節の自己主張とは情けない限りです。
しかしここ神戸森林植物園は日曜画家の期待を裏切りませんでした。
紅葉(もみじ)は文字通り落ち着いた紅色に染まり、アメリカふうは華やかなオレンジ色をしています。
同じ木でも十分に陽を浴びた木と水辺で涼しい夏を過ごした木ではやはり色合いが違います。
それぞれ微妙に交じり合って、「秋色」のハーモニーを奏でています。
「自然」という指揮者は絶妙のテクニックを持っている気がしてなりません。

2010年11月21日日曜日

母と子

子供の成長は早いもの。
以前このブログに登場したはしゃぎまわるわが子も例外ではありません。

小学生になるとひとりで遊ぶ姿よりもやはり「母と子」が絵になります。
危なっかしい包丁の先からそれなりに娘の真剣さが伝わってきます。

「ただいま。」
・・・玄関から久しぶりに娘の声。
そうだった。娘は今年結婚したんだった。

2010年11月14日日曜日

不忍池

大都会「東京」にもまだ「江戸」の面影を残す場所があります。
この不忍池もそのひとつ。
僕の好きな小説「御宿かわせみ」や「鬼平犯科帳」では幾度となく「不忍池の弁天堂で・・・」と、登場人物たちがここを舞台に秘密を語ります。

当時の地図を見ると弁天堂は現在のようにボート池への通過点ではありません。
お堂へは、お参りのための橋が一本のみ。
まさに想いをこめる池の中心でした。
お堂は建て替えられ昔の姿ではありませんが、今も残る一面の蓮に取り囲まれるその存在感は十分に過去の物語を僕に思い起こさせてくれます。

2010年11月7日日曜日

神戸夢風船

気がつけば今日は立冬。
さわやかな秋の風景を描いたという実感がないまま、冬が来てしまいました。
それでもあえて秋らしいスケッチを一枚あげるとすれば・・・。
ここは新神戸駅のちょっと上の展望台。
「神戸夢風船」というロープウェイで約10分揺られると到着します。
この日は快晴で、はるか紀伊半島まで見渡せます。
近江八幡のような田園風景はありませんが、人工都市ポートアイランドの向こうに広がる海と空の風景はモダンでさわやか・・・とても神戸らしい風景です。