2011年12月18日日曜日

西本願寺 伝道院

西本願寺正面の参道沿いに奇妙な建物が建っています。
通りは仏具などを売る老舗が立ち並び、門前町らしい雰囲気を醸し出していますが、この伝道院だけが異彩を放っています。

赤い煉瓦と少し扁平なドーム屋根。
両端が少し跳ね上がる微妙な曲線の窓飾り。
そして車止めの上には変な怪物像などなど・・・。
ネオルネサンス、ネオバロックなど当時の堅苦しい銀行建築とは一味違うこの建物を設計したのは「伊東忠太」。
明治末期から昭和初期にかけて、活躍した建築史家です。

実は4年ほど前、その異才に触れるべくスケッチに訪れたのですが、あいにく工事用の仮囲いで覆われており、見られませんでした。
今年保存修復工事が終わり、やっと念願がかなったと言うわけです。
1階は当時のデザインを生かしたまま、展示スペースとして公開されています。
あなたも是非訪れてみてください。
エキゾチックな風貌がお寺の町と妙にフィットしていることを感じるでしょう。

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