奈良今井町を30年ぶりに訪れました。
当時から「町並み保存」で有名だったとはいえ、ただの「古い民家」に興味を持つ人がそれほど多いはずも無く、人影はまばらで、ひっそりとした静かな町だったのを覚えています。
この建物は明治36年に建てられた奈良県初の社会教育施設で、長く今井町役場として使われていたようです。
実は前回の僕の記憶にこの建物がありません。玄関上にあるアーチ状の瓦屋根などユニークな意匠がその時もあったのかわかりませんが、1990年に復元され現在の姿になったようです。今は観光拠点として使われ、町を訪れる人はまずここで案内図をもらい、説明を受け、散策にでかけるようです。
さて、ひさしぶりに訪れたこの町。団体客や外人の姿もちらほらと見え、観光客こそ増えたようですが、静かな町のイメージはまったく昔のまま。本当に30年も経ったの?と疑いたくなります。
しかしよく考えてみれば、「変わる」ことが町の発展だというのは僕等の単なる思い込み。
痛んだところは、新建材で作り変えれば、安く、早くできます。道も広く真っ直ぐにすれば車も入れます。
でも敢えてそれをせず、昔の様式を思い出し、より永く使い続ける・・・「変わらない」ことがこの町の誇りなのかもしれません。追伸
いつもこのブログを読んでくれている皆さまへ
あけましておめでとうございます。
今日は2012年1月1日。
そしてこの美緑空間のスケッチと文もちょうど300件目になりました。
われながらよく続いていると思います。
建物と人がテーマなので、ブログに載せる新しい題材がだんだん減ってきています。
今年はもっと遠くまで足を伸ばすことともっと身近で魅力ある題材を探すことを心がけたいと思っています。
美緑(みりょく)的な話題をご存知の方、是非お知らせください。
暇を見つけて描きに行きたいと思っています。
どうか今後ともご愛読ください。
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