水彩画が好きな人のサイトです。あなたは漫然と絵を描いていませんか。旅先で描く風景画、魅力的な人物画などプロのテクニックを教えます。美緑空間は下記のサイトに移動しました。 https://miryoku-yoshine.com/
2013年9月29日日曜日
ナヴォーナ広場
さて、ゆっくりしてはいられません。今日はまだまだ予定があるのです。
サンタンジェロ城からテヴェレ川を渡り、20分ほど歩いてナボーナ広場へ到着。
素晴らしい!
左のオベリスクと噴水の彫刻はベルニーニの作品、正面の教会はボロミーニの作品。
そして広場は真昼の強烈な日射にもかかわらず観光客でいっぱい。
人ごみに邪魔されず、日陰で、しかも座って描けるベストなアングルを見つけました。
そこは高級CAFEのテントの下。
仕方が無いので、やむを得ずまたまたドラフトビアを注文(しかも2杯!)。
サンドイッチをつまみつつスケッチをしたのがこれ。
華麗な装飾にひるむことなく、惑わされること無く、ほんの30分ほどで描き終えられたのは、ローマの雰囲気に手が慣れてきたのでしょうか。それとも、いつもよりちょっとペースの速いアルコールのせいだったのでしょうか。
2013年9月22日日曜日
サンタンジェロ城より望む
暑~い!
真夏の炎天下で2枚目のスケッチを終えたとき、僕の喉の渇きはもはや我慢の限界。
でも周りにはCAFEの一軒もなし。
先を急いで水分補給すべきか、このまま我慢して城に登るべきか。
しばし考えた挙句、古代ローマ人に敬意を表して後者を選択。
延々と続く階段の長いこと。
時々現れる窓からローマの町並みが切り取られて見えます。
それなりに、ローマ文化を堪能しつつ、ひたすら昇ります。
すると・・・ありました。お城の中にCAFEが。
運よく日陰の涼しそうな席をゲット。しかも正面には先ほど行ったサンピエトロ寺院が。
「注文は?」
もちろん、「ドラフトビア!」
「スモール?」
もちろん、「ミディアム!」(本当はラージと言いたかったのですが)
喉が勝手に水分を吸収するのを見届けた後、ゆっくりと眼下の風景をスケッチ。
日本のどこかの観光地のように追い出されることも無く、しばし幸せな時間をすごしました。
ローマって素晴らしい。風景も、ビールも。
2013年9月15日日曜日
サンタンジェロ城
サンピエトロ寺院からサンタンジェロ城までは歩いて10分くらい。
日本では見られない円形の城。
こんな巨大な建造物が紀元123年に建てられたというのですから驚きです。
日本はまだ弥生時代のはず。ローマ帝国の偉大さを改めて思い知らされた気がします。
さて、悩んだのはどこから描くか。
時刻はまだ10時過ぎなのに、照りつける太陽の熱は半端ではありません。
城の円形がきれいに見えて、足元にはアーチの橋がかかって、テヴェレ川には青空が映りこんで、そして何よりも日陰であること・・・。
30分ほど歩き回ってやっと確保した街路樹の木陰の下。
幸いサンピエトロ寺院と違って、ややこしい装飾はほとんど無し。
太陽が昇って木陰から僕を追い出す前に無事に描き終えることが出来ました。
2013年9月9日月曜日
サン・ピエトロ寺院
翌朝、午前8時を少し回ったころ。
有名なサン・ピエトロ寺院に到着です。
朝日が寺院の正面を照らしています。少しピンクがかった外壁と白い柱、水色のドームが絶妙のバランスで浮かび上がります。
回廊の日陰の席を確保し、ドームの曲線や柱のリズムを一心不乱に見つめてペンを走らせる高揚感は、謂わばオペラ座の貴賓席にいるようなもの。
いつものサムホール(紙の大きさ、A5サイズくらい)のスケッチブックではとても収まらないと瞬時に判断して6号(A3より少し大きい)のスケッチブックを取り出しました。
この絵を描き終えようとするころ、僕の視界を何人もの人が横切ります。
ちょっといらついて、われに帰ると、すさまじい人数の人が右手の回廊から僕の目の前まで並んでいます。
そう、バチカン美術館に並ぶ人たちでした。
早起きは三文の徳・・・。
もう少し寝坊していたら、この絵は完成していなかったかも。
2013年9月1日日曜日
サンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会
2枚のスケッチを終え、ちょっとローマの風景に慣れてきました。
「ディオクレティアヌス帝の浴場跡」をちらと見て、次に向かったのは「サンタ・マリア・デラ・ビットリア教会」。
大きな道路の交差点に建ち、実はこのあたりが現在のローマ市の中心だとか。
とは言っても周りには近代的なビルはまったく無く、どこまで言ってもローマ情緒たっぷり。
さっそくスケッチを始めたものの、時刻は夕暮れ。
太陽は西に傾き、逆光をまともに受ける最悪のコンディション。
それでもぎらつく夕日に屹然と建つ石の存在感、三角の破風と十字架のシルエットが美しくて一気に描き終えました。
でも気がついたのです。
いつもなら「夕陽」に茜色に染まる屋根が・・・と書いたはず。
そう、ぎらつく「夕日」に照らされる姿もまたローマの風景なのです。
追伸
この日、この後「クイリナーレ宮」「サンカルロ・フォンターネ教会」を駆けるようにして見ました。
後者は奇才ボロミーニの設計。
規律正しいルネサンス建築とは一味違う、個性的な曲線デザインが感動的です。
ガイドブックの扱いが小さかったせいもあって、時間切れでスケッチできなかったのが心残りです。
ローマに行く予定のある方、是非時間を取ってじっくり見てください。
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