2枚のスケッチを終え、ちょっとローマの風景に慣れてきました。
「ディオクレティアヌス帝の浴場跡」をちらと見て、次に向かったのは「サンタ・マリア・デラ・ビットリア教会」。
大きな道路の交差点に建ち、実はこのあたりが現在のローマ市の中心だとか。
とは言っても周りには近代的なビルはまったく無く、どこまで言ってもローマ情緒たっぷり。
さっそくスケッチを始めたものの、時刻は夕暮れ。
太陽は西に傾き、逆光をまともに受ける最悪のコンディション。
それでもぎらつく夕日に屹然と建つ石の存在感、三角の破風と十字架のシルエットが美しくて一気に描き終えました。
でも気がついたのです。
いつもなら「
夕陽」に茜色に染まる屋根が・・・と書いたはず。
そう、ぎらつく「
夕日」に照らされる姿もまたローマの風景なのです。
追伸
この日、この後「クイリナーレ宮」「サンカルロ・フォンターネ教会」を駆けるようにして見ました。
後者は奇才ボロミーニの設計。
規律正しいルネサンス建築とは一味違う、個性的な曲線デザインが感動的です。
ガイドブックの扱いが小さかったせいもあって、時間切れでスケッチできなかったのが心残りです。
ローマに行く予定のある方、是非時間を取ってじっくり見てください。