ナスル宮の装飾美を堪能した後はアルカサバと呼ばれる城砦部分へ行きましょう。当然お世辞にも「デザイン」などというものはなく、防御の機能を徹底して追及した建築です。
それでも古い部分はローマ時代に築かれただけあって、十二分に歴史の重みを感じさせてくれます。赤や白、褐色の石壁、土壁が何層にも重なり、それが風化してなかなかいい肌合いをしています。建物の頂部を飾る銃眼は背景ののどかな山並みに溶け込むと、絶妙ないい感じのデザインとなります。
装飾など無くても、建築として十分絵になるのです。あなたも是非アルハンブラへ。