この町を訪れた時、駅前の観光案内所で地図をもらいました。
僕が建物に興味があることを伝えると、係りの女性がどの建物がどんな価値があるとか、あの有名人が住んでいたとか・・・見所を丁寧に教えてくれました。
その教えに従って描いたのがこの「小笹屋」です。
歴史的な町並みには大抵、そこの風土にあった屋根の形や勾配があり、軒先もきれいに揃うのが普通です。ところが竹原の町並みは、各々の家が結構勝手に屋根をデザインしています。
この小笹屋は由緒ある酒蔵で、周囲が平入りであるのに対してここだけ、妻入りの棟を3つ並べて存在感を誇示しています。
内部は酒造資料館として公開されていて、黒光りする太い柱や梁が酒造りの長い営みを物語っています。
絵を描き終えたところで、帰りの列車の時刻が迫ってきました。
あわてて買ったお土産はもちろんお酒。「この町のお土産は?」という問いへの、係りの女性のお勧めがやはりお酒だったからです。
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