この日、暑さを避けて六甲山にやってきました。
ここ六甲山ホテルの展望台から見ると、大阪湾をはさんで神戸の町並みと神戸空港、そして関西国際空港が一直線に並ぶのがわかります。
この小さな発見に少し興奮して早速、スケッチを始めました。
しかししばらくすると突然、真っ白な霧が僕の周りを包んで、あっと言うまに何も見えなくなりました。しかも霧の水分が猛烈な風に乗って僕の体温を奪っていきます。
山で遭難するとはこういうことかと実感しつつ、あわてて館内へ避難。
描きかけでやめるわけにもゆかず天気が晴れるのを待つこと1時間。
やっと霧が晴れ、先ほどの風景が現れましたが、視界の隅はやはり霞んでいつまた見えなくなるか予断を許しません。
海も山も白いベールをまとったように、鈍く光ります。それでいて街中だけが明るく灼熱の太陽で焼かれているのがわかります。
手早く残りのスケッチを終えたとたん、予想通りまたしても霧。
「真夏の六甲山」から神戸の街を見る・・・。
当然、期待するのは「輝く青い海」と「ソフトクリームのような白い雲」。
残念ながら今年の夏はそれを許してくれませんでした。
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