2016年6月26日日曜日

白川郷・五箇山の合掌造り集落 その4


 白川郷のもうひとつの特徴は建物の配置にあります。全部の合掌造り民家がご覧のように妻側を南北に向けて整然と並んでいるのです。
 その理由はどうやら「風」のよう。村は南北に走る谷にあり、この谷に沿って強風が吹くのだという。冬は大面積の屋根を東西に向けることにより、北からの強い雪風の猛威をかわし、夏は妻側の障子を開けて屋根裏の養蚕スペースの風通しを良くするのです。
そんな機能的な理由があったとは言え、展望台から見る新緑の山をバックに三角屋根がきれいに並ぶさまは理屈を超えて壮観です。
 これぞ白川郷。