2007年3月18日日曜日

山の辺の道の地蔵さん

 第 2回目です。今回はさらに昔に遡ります。
このスケッチは僕が大学を卒業して間もないころ、1983年のゴールデンウイークに描いています。場所は奈良の山野辺の道です。天気は曇りがちだったのですが、あたりは一面の田んぼで、草木の新緑があざやかだったことを覚えています。
たぶんガイドブックにある有名な寺も見に行ったと思いますが、印象に残っているのはこの地蔵さんです。6体あるのですが、どれも個性があって、窮屈そうに小屋の中に並んでいる姿がなんともユーモラスでした。
よく考えると、上屋だけ、あるいは、地蔵さんだけだったら、面白くありません。きっと描いていなかったでしょう。
建物と人(地蔵さん)がセットになって、懐かしい、暖かい感情を呼び起こしてくれたのだと思います。

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