2007年3月31日土曜日

友人の子供

彼らは学生結婚をしました。(夫婦とも僕の友人です)
だから僕が就職するとまもなく子供ができ、「遊びにおいで」の誘いにのって、ものめずらしさ半分で新居を訪問しました。

いました。子供が・・・・。

とにかくよく動く。一秒たりともじっとしていません。当たり前ですが僕が絵を描くまで待っていてはくれません。このとき彼のために、5~6枚クロッキー帳を費やしましたが、まともにおしまいまでかけたのはこれ一枚でした。


親戚の子や近所の子。「かわいい」子もいたけれど、この時のように、小さな生命を間近に、素直に感じたことはありませんでした。とても新鮮な経験で、特にこの子は後頭部がずいぶん大きくて、僕は思わず「森鴎外」みたいだとつぶやきました。

世間でよく言う「初孫はかわいい」というのは、そこにきっと昔の自分を見るからでしょう。
それに倣っていうなら「初めての友人の子供が新鮮」なのは、そこに僕の近い将来の期待と不安を予感させるからでしょうか。

この子は大きくなって、両親と同じように学生結婚をしたそうです。
「初孫はかわいい」という言葉も彼らに先を越されそうです。