2007年3月25日日曜日

ホテル




その昔「ホテル」というドラマがありました。石森章太郎の原作です。

そのドラマの人間模様に魅かれて・・・というわけでもないのですが、ホテルの客室はよく見ると結構面白く、僕にとっては、貴重なスケッチの対象です。

このスケッチは1994年11月2日に描いています。「ホテル トアロード」。神戸では女性客に人気のあるホテルです。

ホテルのパンフレットに「イギリス調・・・」のコメントがあるように、インテリアの家具は凝っていてなかなかおしゃれでした。10年以上昔のことでよく覚えていませんが、当時は白木でパステルカラーのホテルがはやっていた中で、濃い木目の、クラシカルなデザインが印象に残っています。

スケッチをよく見てください。ワードローブの中にスリッパが置かれています。ミニバーにはコップ、ポット、ティーバッグ、湯のみ。デスクにはテレビ、ティッシュボックス、ホテル案内、鏡、スタンド。ティーテーブルには灰皿とホテルのマッチが置いてあります。バスルームは浴室と化粧室が別れており、洗面カウンター上にはドライヤー、歯ブラシなどアメニティーセットの入ったカゴがおいてあります。浴室内には床置き用のマット、TEL、石鹸などが置かれています。ベッドはフリルのついたベッドカバーが特徴的です。部屋の窓はこれも珍しい、外に向かって開くタイプの貴族邸宅風(?)の窓。これらはひとつひとつが「ホテルマン」のもてなしの心の表われなのでしょう。

あなたも今度ホテルに泊まったら、人間模様の演出を味わってみたらいかがでしょう。