皆さんは「好きな絵は何?」と聞かれたらなんと答えますか。
僕ならこう答えます。
一番はコローの「真珠の女」。
モナリザと同じポーズの女性が僕を見つめています。その眼差しの魅力。一度実物が見たいと思っています。
2番目はフェルメール「ターバンの少女」。
振り返って見せる、まさに「つぶらな瞳」。数年前に日本に来たのですが、あいにく、見に行く時間が取れませんでした。残念です。
3番目はマネ「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ」。
つい先日神戸市博物館で本物を見ました。上品でクラシカルな黒い服の装いとは対照的な、活動的で知的な表情に魅かれ、しばし立ち止まってしまいました。
つまり、簡単に言えば、僕は人物画、それも女性像が好きなのです。
だからこのブログも本来なら、女性像の絵で埋まるはずなのですが、プロの画家でない僕にはそう簡単にモデルが見つかりません。
そこで、数年前(2002年4月)、自宅近くの絵画教室に顔を出し、久しぶりに、この女性像を描く機会を得たというわけです。
長い髪と物静かな雰囲気が印象的なモデルさんで、遠くを見る視線が何かを語りかけているようです。とても素敵な横顔でした。
何故「つぶらな瞳」を描かないのかって?
それが描ける場所には、数年前に定年退職したと思われる歴戦の方々が、すでに陣取っていたからです。